Category Archives: 文化

関係を保つのは客観的視点

国際結婚っちゅうのはだんだんと普通になってきているのかもしれませんね。日本でいう国際結婚は日本人と日本で育っていない、または日本国籍を持っていない人が結婚することをさすと思います。ところが、アメリカのようにアメリカで育った日本人、アジア人、または、ロシア人や中東出身の人たち。移民が多いので生まれはアメリカだけども、元々はどこどこの出身という人たちがいます。ですので、国際ではなく、international marriage ではなく、interracial marriage (異人種間結婚とでもいいましょうか)になります。もちろん、出身国が違うもの同士でも、白人同士、またはアジア人同士だとinterracialではないですね。人種は同じですから。

また、transnational marriage (トランズナショナル・マリッジ)。国境を越えた結婚という感じです。これはどちらかというと国際結婚という感じですが、こちらh同人種、同国出身者同士の結婚も指します。たとえば、アメリカの市民権を持った日本人男性が、日本に帰り、お見合いして結婚する。そして、嫁さんを連れてアメリカに戻る。これも国境を越えた結婚とみなされるということです。詳しい記述はWikipediaのTransnational Marriage参照のこと。

ちゅうことで、定義は色々あるようですが、私は生まれは日本、育ちも日本。いわゆる昔ながらの育てられ方をしたと思います。悪いことしたらどつかれる。一昔前の育てられ方とでも申しましょうか。また、剣道を子供の頃からしていますので、いわゆる、先輩後輩、先生との関係は非常に厳しかったです。

一方嫁さんはチャキチャキのアメリカ中東部出身。日本には微塵も興味のなかったお人です。大学院1年間、海外で生活をしたことがあるのですが、これは、イギリス。アジアのことはほとんど知らなかったです。ちなみに、中国に行きたいとずっと思っていた人です。

そんな二人が一つ同じ屋根の下に暮らすのですから、一般のカップルより「摩擦」は生じやすいと思います。私自身、ニュージーランドに6年、グァテマラに2年ましたが、それでも、基本は日本人ですら。日本的考えがばっちり残っています。

しかし、どちらも折れるところをもってないといけません。アメリカに住んでいるからといって全てアメリカ人の考え方にあわせるのかというとそれは無理です。そんなことしたら、3日と持たないでしょう。やっぱり、こっちにもあわせていただかないと。

毎日が異文化交流ですので、まずは、一歩引いて、お互いの関係を見るようにしています。あまり主観的にものをみると、相手の言い分が見えなくなってしまいがちです。そうなると、もう、道あがいても修正できません。それを避けるにはやっぱり、客観的に自分を見て、相手を見て、そして、相手との関係を見ることが必要だと思います。理想はね。感情的になって見えなくなることもありますが・・・

国際結婚というか、普通の結婚や関係でも客観的に見ることって大事だと思います。国際結婚になると余計に客観的に見ないとすぐに関係がだめになる可能性がある。

キーポイントは客観的視点と、今のところ思ってます。はい。

アメリカで剣道を

私も細く長くですが、剣道をしています。一丁前にインディアナ州にある武道館(Mudokwan)という韓国人の方が経営されている道場で剣道指導をさせていただいています。韓国人の方なのですが、日本の柔道や剣道しか教えない!というポリシーがあり、現在のところ非常に仲良くさせていただいています。

インディアナにはあまり剣道の道場がなく、また、全くと言っていいほど剣道の知名度は低いです。剣道の道場は大学にクラブがあるところが2、3。町道場というのはMudokwanを含めて2つくらいしかないかもしれません。

そこで、2008年4月19日(土)にMudokwanで初心者剣道セミナーをすることにしました。これは全くの初心者の方対象です。こういう機会を作らないと剣道に対してちょっと偏ったイメージを持った人が増えてしまうということもあります。

インディアナは妙に町が広がっているので、というか、それが大都会ではないアメリカの地方の特色なのかもしれません。街中に住んでいなければ、本当に不便です。車移動なので小回りの利く移動ができるのですが、自分で運転するので1時間以上かけての運転は非常につらい。特に仕事が終わった後はそう感じる人が多いようです。

だから余計にインターネットからの情報などで剣道の知識を得る人が多かったり、昔の書物などで剣道のことを勉強することが多いです。今は、私の友人たちがやっているKendo Worldや私がやっているThe Cyber Dojoなどがあり、また、個人のブログでもしっかりとしたブログが出てきているので良いのですが、まだまだ偏っています。

インディアナの剣道人口の底辺を広げるためにも、また、今後優秀な剣道家を輩出するためにも今のうちにドンドン宣伝しておかないといけないと思い、今回のセミナーになりました。お知り合いなどで剣道がしたいという人が、インディアナにいたら、教えてあげてください。

詳しくは、Kendo Seminar, April 2008

 

文化の違いに戸惑ったら?

海外に出ると、日本との違いに新鮮さを感じたとてもわくわくした気分になります。まず自分の周りが日本人ではないことに新鮮さを感じ、周りの人たちが日本語を話していないことに新鮮さを感じます。食べ物も当然違います。こういうところから、徐々に違いを感じていきます。

文化の違い 例1

大学への留学なら、授業中にクッキーを食べたり飲み物を飲んだりしている学生に出くわします。また、先生も飲み物を飲みながら授業をしたり、モノを食べたりしています。日本の大学ではひょっとするとこういう光景はないかもしれません。基本的に、授業の邪魔にならなければ飲み食いは許されます。

許されているというだけで、賛否両論はもちろんあります。飲み食いをしながら授業を受けてどれくらい集中できるのか?食べている間や、飲んでいる間は、先生の話を聞きもらす可能性はあります。この辺は、生徒の判断にゆだねられています。当然一言一句先生の話を聞きもらさないようにすると、授業中の飲み食いは避けた方がよいでしょう。

文化の違い 例2

年上の人を苗字ではなく、名前で呼ぶということも大きな違いの一つでしょう。私は昭和48年生まれで、英語圏での生活は15年以上です(2008年現在)。しかしいまだに年上の人を苗字ではなく名前で呼ぶということに抵抗があります。これは年代のせいか、または、剣道という非常に伝統的な世界に身を置いていたからかもかもしれません。

しかし、これは良い悪いではなくただ単にそういう文化の違いだと思います。ただ、英語圏でもいきなり名前で年上の人を呼ぶのはどちらかというと「丁寧」ではありません。相手が自己紹介をするときに名前を使ったのならば、こちらは相手を名前で呼ぶことは失礼ではありません。

ところが、相手がフルネームで自己紹介をしたのであれば、相手の名字を使って「Mr.」や「Mrs.」または「Ms」などの敬称を使うと良いでしょう。相手が「●●と呼んでください」と敬称はいらないよ、とニュアンスのことを言ってくれば、相手がいうように●●と呼べばよいです。

許可が出れば大丈夫

この点は、日本人の「丁寧さ」を守れば、まず相手に無礼なことはありません。また、相手が●●しても良いよ、●●と呼んで、などと許可を出した場合は遠慮せずに相手が言うようにしても、問題はないでしょう。少なくとも、ニュージーランド、アメリカでは、相手の許可があれば、こちらはなんの遠慮もしなくてもよいです。この辺は許可が出ても遠慮をするという日本の文化との大きな違いかも知れません。

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