日本人での海外旅行の第一号は幕末のジョン万次郎ではないかと言われいます。正式には日本が近代国家として成立した明治時代以降になりますが、いずれにしても一般市民には観光を目的とした海外旅行は無縁でした。それでも、1901年初頭に発行された報知新聞の特集記事「20世紀の予言」では、項目の一つに海外旅行の一般化が指摘されていたようです。
昔と比べ今はサクッと海外に行けるようになりました。20世紀の予言は、現実となりました。私のインディアナの家から関西の実家まで、ドア・ツー・ドアで、24時間です。これが近いのか遠いのかは人それぞれの意見で違うでしょうが、地球の裏から裏へですから、私には近く感じます。
海外に行くためには、旅行会社が企画する企画旅行(いわゆるパッケージツアー)や、旅行者本人が企画し、旅行会社に交通手段・宿泊施設等を手配させる手配旅行があります。
* 企画旅行
企画旅行は航空便・現地での交通・宿泊・観光等の旅程を一括して旅行会社が管理をするため旅行に行く本人はかなり楽になります。また、旅行会社は旅程管理、旅程保証、特別補償といった法的責任を負うことになります。
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メリットは、前述したように、海外旅行に伴う煩雑(はんざつ)な手配から解放されること、万が一の補償が旅行会社からなされる点です。
デメリットは旅行中の自由度が下がることである。そのため、自由時間を旅程に組み入れるものや、航空便・宿泊施設のみを提供する、フリープランのような企画もあります。
* 手配旅行
手配旅行では、旅行者本人が自由な旅程を組むことができるのがメリットであります。反面、現地での交渉(交通手段等)が面倒になり、企画旅行における旅行会社の補償のようなものは存在しません。また、旅行先において、現地の旅行会社の手配で個別のツアーに参加出来るというメリットもあります。
手配旅行はバックパッカーが旅行をする場合に有効な手段です。この場合、宿泊や飲食に掛かる費用をできるだけ切り詰める(モーテル・ゲストハウスに宿泊する)ことで、長期の滞在が可能になります。