アメリカ人が良く使うフレーズがあります。アメリカ人だけではないかもしれませんが、アメリカに来てから非常によく聞きます。老若男女問わず、言います。
It is not fair!
イッツ・ナット・フェア!
直訳すると「公平じゃない」ということですね。「フェアじゃない」でも今は十分日本でも通じるかもしれません。 関西弁では、「ずっこいわぁ~!」という感覚だと思います。
これは本当によく聞きます。ニュージーランドでは子供がよく言っていたかもしれません。しかし、アメリカではしょっちゅう聞きます。
しょっちゅう聞く理由は、公平、不公平を問う場面ではないところで使っている人が多いからではないかと思います。
「It’s not fair!」や「It’s fair」などをよく聞く理由として、おそらく、アメリカ自体が公平、不公平に敏感だからかなと思います。
自分の権利を主張するということ、個人を大事するお国柄です。だから、他の人がひいきを受けたり、自分が不当に扱われていると感じると、「Not fair!」と反射的に感じるようになっているのかもしれません。
常に「平等」や「公平」を求めて国作りをしてきたのは確かでしょうが、その裏には、「不平等」、「不公平」に扱われる人がいるからだと言うことも忘れてはならない点だと思います。
「法律があるから平等である」のではなく、「不平等だから法律がある」。
人権を守る法律があっても、差別がなくなっていないのと同じですね。
この辺はあまり認識されていないのではないかと思います。
ホンマによく聞きます。映画でも出てくると思いますので、気をつけて聞いてみてください。フレーズって本当にその国や地域の特性が出てきて面白いですね。