自分の好きな事がニッチマーケットで、ある程度のトラフィック(訪問客)を期待できても、顧客の心を掴まなかったらビジネスになりません。逆に言うと、トラフィックがあまりなくても、何かに特化しているものがあり、客の心を一度掴んでしまって放さないようなビジネスは、急成長する可能性があるということです。
あなたにも好きなブランドがあると思います。シャンプーならこれ、香水はこれ。これをブランドロイヤリティー(Brand Loyalty)といいます。「ブランドに忠誠を尽くしている」という意味ですね。
「このブランドじゃなきゃ駄目」とお客に思ってもらわないと、ビジネスの成立はなかなか難しいと思います。いつも行くお店があると思います。髪を切ってもらうなら、あのスタイリストじゃなきゃ絶対いや、など。たくさんあるお店の中で、たくさんいるヘアスタイリストがいる中で、なぜ、人気のある店や人が出てくるのでしょう。
人気のある理由
簡単な理由としては、レストランならおいしい。ヘアスタイリストならうまい。そういうことでしょうが、ニッチマーケットになると、もっと秀でたものがなければいけません。他と「違い」を出さないといけない。
例えば、激辛で有名なレストラン。100円ショップでも、茶碗や湯のみなどの陶器を豊富にそろえていて質が良い。
そういう風に何かに「特化している」ものがあることが重要になってきます。
前回の「俺にも出来た起業法:ビジネスの現実と夢の狭間-成功と失敗」を書いた後、読者の一人であり友人でもあるAさんからメールが来ました。彼女は、英語本を翻訳したり、ロングマン完全パックTOEIC TEST 入門編やロングマン完全パックTOEIC TEST 上級編を共著で書いている人です。留学関係で今働いておられます。
このAさんも私と同じ意見でした。ニッチなマーケットでも、こちらが提供することを客が望んでいなければ、まったく相手にされない。しかし、うまい具合にインターネットという媒体を使って、カリスマ的存在になることで、一気にビジネスを広げることが出来る。
事実、ここだけの話ですが、あまり英語が分かっていない人が、英語のカリスマ的存在になっていたりします。一度、客の心を掴むとあとは非常に簡単にことが進むことは言うまでもありません。
これは、お客の心を掴むことが、いかに大事かという例です。実力がいくらあっても、お客の心がつかめないと、いくらお客のためになることでも、お客は相手にしないのです。
お客の心を掴む
では、どうすればお客の心を掴むことができるのでしょう?王道は、自分の知識を惜しみなく発信することです。インターネットの世界ならウェブサイト、ブログ、メルマガなどありとあらゆる媒体を使って自分が如何にニッチ・マーケットの中でもオタクであるかをアピールする。
誰もが脱帽する情報が提供できれば、あなたの専門家としての知識を疑うことはなくなるでしょう。それを証明しなければ、あなたというブランドにloyal(忠実)なお客は出てきません。
私が最初にしなかったのは、この知識を出すという部分です。商売を先に考えて、知識を出すということをしなかった。知識を出し惜しみして、そこをビジネスにしようとした。これが、失敗でした。
商売にする部分を決めることは確かに大事です。しかし、あまり出し惜しみすると、信頼が得られません。どれくらい自分がコアな情報を持っているかは、ある程度さらけ出さないとお客には伝わりません。これでもか、というくらいの情報を出し、それでも、まだ、まだ、出てくる。この懐の深さもお客にとっては魅力じゃないでしょうか。
カリスマ的な存在にならなくても良いと思います。私は基本的にああいうのはちょっと気持ち悪いのでなりたいとも思いませんが、ある程度の信頼は得たいと思います。
この信頼を勝ち取るためにひたすら努力をしなければなりません。努力をするということは、媚を売るのではなく、自分の知識を惜しみなく出し、お客に分かりやすく伝える努力をするということです。
ビジネスを考えている方で、どのようなビジネスを考えているかは分かりませんが、顧客の信用をまず得るための方法を考えることをおススメします。
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