違いを知りましょう

家には文化があります。日本の家庭もそれぞれ文化があります。どんな人が来ても自分の家の文化を透明化し受け入れる家庭もあれば、自分の家の文化をしっかりと説明して家族の一員として振舞うことを望んでくる家もあります。

どちらが正しいとかではなく、あなたがこの事をしっかりと理解しておく必要があるのです。これに加えて、国自体の文化の違い、生活自体の違いを理解しておく必要があります。ではそれぞれの違いについて大まかですが、述べたいと思います。

国自体の文化の違い

一口に文化と言っても、色々あります。思いつくままに上げてみます。

言語

食事

あいさつ

話し方

ボディーランゲージ

習慣

慣習

儀式

例えば、ニュージーランドとオーストラリアは結構一緒くたにされます。私のニュージーランド英語はニュージーランド人とオーストラリア人以外の英語圏の人間は、ニュージーランド英語だとは気づきません。私が現在住んでいるアメリカではオーストラリア英語だと思われます。また両国ともイギリスのコモンウェルスであり、ラグビーとクリケットが盛んで、羊が沢山いる。

共通点が多いですが、当然文化は違ってきます

英語の訛りも聞きなれると似ていますが違いがはっきりとしてきます。また、国民性として、どちらかと言うとオーストラリア人の方がニュージーランド人より初対面でもフレンドリーだったりします。

オーストラリアにはアボリジニー。ニュージーランドにはマオリ。これらの先住民の文化を取り入れているのでその国独特の言葉や文化が生まれてきます。

当然、アメリカの文化とも違ってくるし、カナダの文化とも違ってくる。文化とは、その土地の風土、環境が育てるのです。

こういう文化の違いが同じ英語圏でもあります。では日本の文化との隔たりが大きいのは予想がつくと思います。

これらの違いは本などで学習する事は可能ですよね?

しかし、学習したところで実際に生活してみると本と違っている事もあるのです。理由は簡単です。それはその本があなたのホームステイする家庭のことを書いていないからですね。本は一般的なことを書いているので実際に生活してみると違う事もあって当然なのです。

それでは、日本の生活と海外の一般的な生活の違いをあげて見ましょう。

* お湯はタンクに貯める。

* お風呂はほぼシャワーである。(お風呂にお湯を張ることは稀である。)

* 食器洗いの後はすすがない。

* 食材などの買い物は週1回で1週間分をまとめ買い

* 食事は比較的簡素

* 早寝早起き

* トイレの鍵はかけない。使用時以外、ドアは開放

* 自然乾燥より乾燥機を使う(アメリカはほぼこちらに当ります)

* ウォシュレットがある家庭はほぼない。

など。

国、地域によって違ってくるでしょうが大体はこんなところでしょう。日本では瞬間湯沸かし器という便利なものがありますが、海外ではあまり普及率はしていないようです。

食器をすすがないのはニュージーランドでした。今はどうか分かりませんが、1990年代には食器洗い機はあまり普及しておらず、流しにお湯をためてその中に洗剤をいれていました。

そして、食器を入れるわけです。食器を洗うとそのまま食器用水切りラックに食器を並べる。すすぎは無し。何でも洗剤は体に影響のあまりないものを使っているから洗剤を洗い流さなくても良いのだとか。

Water Heater

おそらく、こういう洗い方も、お湯をタンクに貯めるため、お湯を食器洗いだけに使ってシャワーが出来なかったりする可能性があるからでしょう。

事実、私のニュージーランド生活中にタンクのお湯を食器洗いだけに使いきったルームメイトがいました。6つ下の私のいとこです(笑)。

彼には、「食器はすすぐな。タンクのお湯がなくなる」といったのですが、当時日本から来たばかりの彼にはしっくり来なかったのでしょう。

20代だった私は思いっきり彼にキレました。彼は日本で食器をすすぐように蛇口からお湯を出しっ放しにして、タンクのお湯を全部使ってしまったのです。私がシャワーを浴びる時には水しか出なくなっていました。

誰にでも間違いがありますが、やはり、「やるな」と言われることはしない事です。何かしら理由があります。もし、理由を聞きたいのなら、聞けば良い訳ですが、「やるな」と言われたら、まず、その指示に従う事です。それがその家庭のルールなのですから。

こういうことも今では地球の歩き方なので書いていると思います。最低ここであげた事は、事前に確認して欲しいと思います。

また、ホームステイ先の人達が日本の生活を知っていると思わない事です。日本の事は全く知らないと仮定して接して下さい。日本(Japan)と言う言葉は知っていても、日本のことを知っているかどうかは別の話です。本当に日本の知名度は低いです。

さて、いくら本で読んでも限界があります。いくら、違いを聞いても、カバーしきれないと思います。相手が日本のことを理解しているという期待はまず裏切られるでしょう。

それでは問題を起こさないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

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