Kingが町にやってきた
前回、BB King (以下、King)のオーラが違う話で終わりました。
この爺さんの存在感はまるっきり別物ですね。
さすが齢80と言うことで、ステージには椅子を用意います。
Kingがパイプ椅子に座っています!!
座ってるのに、あの存在感はイカンですね。
また、これが80の演奏か!!
と思わせるくらいに軽やかにギターを弾いています。
「ギターを弾く」は、
英語では「Play the guitar」と言います。
まさしく、Playですね。ギターを弾いているというよりかは、
ギター遊びをしている。そんな感じです。
何の気負いもなく、本当に軽くギターで遊んでいる。
そんな感じです。また、楽しそうに弾いているではないですか!
「物事を極めるとこうなる」という見本ですね。
そして、トークでも笑わす笑わす。
残念ながら私、母国語を英語としていないので、
音楽とおしゃべりと同時にされると聞き取りづらくなります。
Kingはまたあの黒人独特のリズムでボソボソって言うところもあり、かなり聞き取りづらかったです。
しかし、バレンタインデーと言うことで、彼氏、彼女の話を絡めてのトークは、爆笑でした。
「さぁさ、折角だから、HugとKissの許可をしよう」
「彼女を借りてきた男性もいるかもね」
もちろん、もっとたくさんのジョークを交えてのショーから、成功の秘訣は、彼の音楽だけではなく、
その人柄もあってのことであろうと想像できました。
最初に自分の娘の紹介をする。
非常に短いものです。娘さんもさっと出てきてお辞儀してかえる。なんとなくあったかくなりますね。
こういうのは。
何度も何度も、「Thank you」を観客に連発するKing。
心臓(ハート)を抑えて、「胸が熱くなったよ」と表現するKing。私が一番驚いたことは、
全ての曲が終わると、しっかりと椅子から立って、お辞儀をしたんですね。
お辞儀をするために立った。
また、お辞儀が深い。
当たり前なんでしょうが、結構ビックリしました。サクッと帰りそうなもんですけどね。
この辺が、すごく良いんですよね。ひょっとすると演出なのかもしれません。
しかし、まぁ、本当に温かい人柄なんだなァ~と思いましたね。演出だとすれば、
すばらしい演出です。大成功です。
それはバンドにも表れていました。バンドのメンバーを紹介しますよね。
ソロが終わった後とか、当然、コンサートの終わりに。
メンバーを紹介した回数にもビックリしましたが、紹介されたメンバーがね、お辞儀するんです。
お客とKingに!!
しかも深々と!!!!
紹介してくれた人にはペコッとするくらいでしょう、こういう時は。
本当にね、深々とKingにもお客にもお辞儀するんですよ。
日本人みたいにね、深々と。
お辞儀の姿だけ見たら、日本人と間違えます。
また、Kingも座りながらですがペコッと会釈をしっかりとするんです。
お辞儀されたらしっかりと会釈で返してました。
当然、Bluesはすごい。「King of Blues」です。
トークもスゴい。自分でも「明日の新聞には、演奏も良かったけど、
ずっとしゃべってたって載るだろうな」と言うくらいお話好きで、しかもオモロイ。
そして、非常に礼儀正しい。
なんかね、「頂点を極める人は違うな」と。
ぜひとも長生きして欲しい。
そして、多くの人を楽しませて欲しいと思う。
出来れば、まだ見ぬ我が子供達にも聞かせてやりたい生King!
今年の9月で81になるKing。
Well, anyways,
Happy 80th Birthday、King!