日本人が来た! その3
マーカス君、このボロボロの教科書はなんだね?
と、突っ込みつつ7歳のマーカス君に音読をさせる私。
読めないんですよ。
そうですね、やっと「THE」は判別できるのですが、
4文字以上の単語はいまいち読めない。
もともと、ここに来る子供たちはチョットお勉強が遅れているらしいのですが、
マーカス君は一番遅れていると、義妹。
オッケー。
なかなか進まない音読。
そして、なぜか私が読んでマーカスが、
「ハイ、次!」
違うやろ!そして、また、元気に言うな!
と突っ込みを入れつつ、何とか読書を終えた。
ふとマーカスが私の髪の毛を掴み、
「なめてんのかぁ~!」とは言いません。(^O^)
「何でBraidsにしてないの?」
*「Braids」とは髪の毛を三つ網にしている状態です。
この場合は、黒人の人が良くしている髪型のことですね。
わたしゃ、何のことかサッパリ分からんかったのですが、
前に座っていた嫁さんが、後で説明してくれました。
私の髪の毛は長くないのですが、黒人の人の短い髪の毛に比べて長いです。
で、短髪でない人はBraidsにするようですね、男性は。
だから、マーカスは私になぜBraidsにしていないのか聞いたんです。
彼らはもちろん、黒人社会で育っています。
ウチの嫁さんの髪の毛を触って、
「本物?」
って聞くんですね。
縮れてなくて、さらさらしてるから
んで、彼らにとって日本人も初めてのことだったんです。
つづく