「常に何が言いたいのかを考えて」で整理しました4つのポイントを上げてみたいと思います。
1. 常に客観的に周りを観察する。
2. 観察しながら常に違いや類似点を考える。
3. 的確に表現できるように訓練をする。
4. 簡潔に表現できるための単語を補う
「4.簡潔に表現できるための単語を補う」以外は日本語でも訓練できます。今回はその事についてお話したいと思います。
英語と日本語の表現の違いについて良く言われる事ですが、英語はまず結論から入り、日本語は結論に至る理由から入ると言われます。本当の所は、日常レベルで言うと英語も結論から入る事はなかなかないです。
私の経験上、結論から入るより、説明から入る人が多いです。即ち、質問に対する答えがなかなか出てこないのです。「問題は何?」でも少し触れましたが、欧米人の特徴として感情的で、わがままの所があります。
嫌なことに関しては、直ぐにNOと言う返事が来ます。自分を優位なところに持っていくように話を進める事に優れている点も欧米人の特徴でしょう。
これは全般的な欧米人の特徴でありますから、全ての欧米人にあてはまる事はないです。当然、日本人にでも当てはまるモノですから、「欧米人は感情的で、わがままである!」と強く結び付けないで下さい。
傾向の問題であり、問題解決のために客観的に見る訓練の1つとしてとらえて下さい。客観的に物事をとらえる。この訓練はしておいて損は全くないですので、今のうちから始めて下さい。
例えば、私がリビングルームのテーブルに封をすでに切った手紙をおきっぱなしにしていたとしましょう。そして、手紙が封筒から出してあったとしましょう。誰かが中身を読んだようです。そこで、ホストマザーに聞いたとしましょう。
私 「ここに置いてた手紙読みました?」
ホスト 「あなたがそんなところの置きっぱなしにしていたから、あなたの部屋に置いてあげようと思って手に取ったら中身が落ちたのよ。そんなところに置きっぱなしにしているからダメなのよ。」
と、なることはないでしょうか?これは日本でも良くあるかもしれませんね。
私の質問は「YES・NO」クエスチョンです。単に、YesかNoを教えてくれれば良いのです。それに対してホストの答えは全く関係のない事を説明してくれています。挙句の果てには、私のことを攻めています。
このような展開になる事は本当に多いのです。もちろん、普段の会話では核心に触れずあちらこちらに話が飛ぶのも面白いのですが、問題を解決しようとしている時には、厄介です。
ですので、あなたの質問は短く核心を突いたものであって欲しいのです。最も相手の神経を逆なでするような質問の仕方を避けることも大事です。
ここの例で言うと、「did you read my letter that was here?」を、「あんた読んだでしょ!」と言うような語気で言ってしまうと相手も当然そのような態度で返事をしてきます。
そこで、「My letter is out of the envelope. Did you happen to read it or did it fall out?」と言ってみましょう。簡潔に状況を説明し、そして、自分の思っている事を聞いてみる。そして、オプションも忘れずに。ここでは「Or did it fall out」を使ってます。「または、落ちた?」と言うことです。
もちろん、「Did you read my letter that was here?」と言っても全く問題ないのです。あなたの言い方一つで相手の神経を逆なでしないような言い方になるでしょうし、相手によってもリアクションが違ってきますから、「Did you read my letter that was here?」と言っても全く問題のないかもしれません。
まず、自分の言いたい事を的確に言えるようにしましょう。なぜ、そういうことを言っているのかも的確にいえるように訓練をしておきましょう。日本語でまずは練習して下さい。
母国語で言えない事を外国語で言おうと思ってもなかなか言えるものではありません。その事をしっかりと肝に銘じて、本日から「簡潔、明確」な言葉で質問と答えを言える訓練を始めて下さい。
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