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ホームステイで問題を防ぐための4つの話

いくら留学先の文化や習慣、生活を勉強しても、どうしてもカバーできないリアルな文化が留学先には存在します。また、ホームステイ先ではその「家庭」の文化があります。色々な違いが複雑に絡んできます。

あなたがいくら勉強しても追いつかないのです。

ではどうすれば、問題を起こさないように出来るのでしょうか?

以下、あげてみますね。

1. あなたがホームステイ先にあなたがその国の文化、生活についてどれくらい知っているか話をする。

2. あなたがホームステイ先にあなたが失礼な事をするかもしれないので、その時は教えてくれと頼む。

3. あなたの日本での生活の話をする。

4. あなたの家族の話をする

業者を通してのホームステイでは、注意事項などを渡されると思います。例えば、「お湯はタンクにためているので日本のように流しっぱなしにせず、シャワーは10分程度で済まして下さい。」等。

また、オリエンテーション等で注意事項に触れるところもあるでしょう。注意事項にはしっかりと目を通しておいて下さい。ちょっとの事が問題を引き起こす切っ掛けになるかもしれません。

しかし、それだけで安心できません。まず、ホームステイ先に着いたらその家のルールを確認して下さい。

業者から渡された、または、教えられた注意事項も再確認の意味で聞いたら良いと思います。以下、挙げる事を聞いてみて下さい。ひょっとすると業者からの注意事項とかぶるかもしれません。

* シャワーは何分で終わらせれば良いか?

  • シャンプー、石鹸等は自分のを用意すれば良いか、それともホストのものを使っても良いのか?

* シャワーの後はどうすれば良いか?

  • バスタブをざっとすすぐ?
  • バスマットはどうすれば良いか?
  • バスカーテンはどうすれば良いか?
  • 閉じる?それとも広げたまま?
  • (シャワーの使い方が分からなければ聞いて下さい)

* 食事はどうすれば良いのか?

  • 勝手に何でも食べても良いのか?
  • 何時に食べるのか?
  • 昼食の弁当はどうするのか?
  • 食べ終わったら食器をどうすれば良いのか?

* 洗濯はどうすれば良いのか?

一緒に洗ってくれるところもありますし、勝手に洗濯機を使っても良いよと言うところもあります。勝手に使っても良いけど、洗剤は自分で買ってね。と言うところもあるでしょう。その辺はしっかりと聞いて下さい。

* 買い物に連れて行ってもらうことは可能か?

車社会の場合、街中に住んでいない方が多いです。と言うことは、近くにお店等がない場合があります。ですので、家族が買い物に行く時に連れて行ってもらえるかどうか聞いて下さい。 おそらくは聞かなくても向こうから聞いてくるかもしれませんが、 先手を打っておくと良いでしょう。

* 電話はいつでも使って良いか?

毎日長時間電話を使うことはお勧めしません。もちろん、日本の親御さんなどに電話する時もあるでしょう。しかし、日本語が分からないホストの事を考えて、出来るだけ短くしてあげましょう。電話を使う前に、電話を使っても良いかどうか常に聞く事を忘れないで下さい。

* 自分で料理をしても良いかどうか?

おそらく良いと言ってくれると思います。しかし、毎日自分で自分だけの食事を作るのは辞めましょう。もし、自分で作るのならば、ホストがあなたに食事を作る義務のない時に作りましょう。

ホームステイによっては、月~金までは3食面倒見る(作ってくれる)が、土日は、自分で作るようにしているというところもあるでしょう。また、それが業者との契約の場合もあるでしょう。

自分で作る時は家族に一言断り、家族も食べるかどうか聞いてみましょう。それが礼儀とされています。また、自分で作る時に、 台所にある調味料等使っても良いか聞くのもエチケットです。

ホストに着いたら以上のことしっかりと聞いて下さい。一度に全て聞いてもおそらく忘れてしまったりすると思うので、日本に電話をかける時に電話をかける時の注意事項を聞き、自分で料理を作る時に料理の事を聞くようにすると良いでしょう。

違いを知りましょう

家には文化があります。日本の家庭もそれぞれ文化があります。どんな人が来ても自分の家の文化を透明化し受け入れる家庭もあれば、自分の家の文化をしっかりと説明して家族の一員として振舞うことを望んでくる家もあります。

どちらが正しいとかではなく、あなたがこの事をしっかりと理解しておく必要があるのです。これに加えて、国自体の文化の違い、生活自体の違いを理解しておく必要があります。ではそれぞれの違いについて大まかですが、述べたいと思います。

国自体の文化の違い

一口に文化と言っても、色々あります。思いつくままに上げてみます。

言語

食事

あいさつ

話し方

ボディーランゲージ

習慣

慣習

儀式

例えば、ニュージーランドとオーストラリアは結構一緒くたにされます。私のニュージーランド英語はニュージーランド人とオーストラリア人以外の英語圏の人間は、ニュージーランド英語だとは気づきません。私が現在住んでいるアメリカではオーストラリア英語だと思われます。また両国ともイギリスのコモンウェルスであり、ラグビーとクリケットが盛んで、羊が沢山いる。

共通点が多いですが、当然文化は違ってきます

英語の訛りも聞きなれると似ていますが違いがはっきりとしてきます。また、国民性として、どちらかと言うとオーストラリア人の方がニュージーランド人より初対面でもフレンドリーだったりします。

オーストラリアにはアボリジニー。ニュージーランドにはマオリ。これらの先住民の文化を取り入れているのでその国独特の言葉や文化が生まれてきます。

当然、アメリカの文化とも違ってくるし、カナダの文化とも違ってくる。文化とは、その土地の風土、環境が育てるのです。

こういう文化の違いが同じ英語圏でもあります。では日本の文化との隔たりが大きいのは予想がつくと思います。

これらの違いは本などで学習する事は可能ですよね?

しかし、学習したところで実際に生活してみると本と違っている事もあるのです。理由は簡単です。それはその本があなたのホームステイする家庭のことを書いていないからですね。本は一般的なことを書いているので実際に生活してみると違う事もあって当然なのです。

それでは、日本の生活と海外の一般的な生活の違いをあげて見ましょう。

* お湯はタンクに貯める。

* お風呂はほぼシャワーである。(お風呂にお湯を張ることは稀である。)

* 食器洗いの後はすすがない。

* 食材などの買い物は週1回で1週間分をまとめ買い

* 食事は比較的簡素

* 早寝早起き

* トイレの鍵はかけない。使用時以外、ドアは開放

* 自然乾燥より乾燥機を使う(アメリカはほぼこちらに当ります)

* ウォシュレットがある家庭はほぼない。

など。

国、地域によって違ってくるでしょうが大体はこんなところでしょう。日本では瞬間湯沸かし器という便利なものがありますが、海外ではあまり普及率はしていないようです。

食器をすすがないのはニュージーランドでした。今はどうか分かりませんが、1990年代には食器洗い機はあまり普及しておらず、流しにお湯をためてその中に洗剤をいれていました。

そして、食器を入れるわけです。食器を洗うとそのまま食器用水切りラックに食器を並べる。すすぎは無し。何でも洗剤は体に影響のあまりないものを使っているから洗剤を洗い流さなくても良いのだとか。

Water Heater

おそらく、こういう洗い方も、お湯をタンクに貯めるため、お湯を食器洗いだけに使ってシャワーが出来なかったりする可能性があるからでしょう。

事実、私のニュージーランド生活中にタンクのお湯を食器洗いだけに使いきったルームメイトがいました。6つ下の私のいとこです(笑)。

彼には、「食器はすすぐな。タンクのお湯がなくなる」といったのですが、当時日本から来たばかりの彼にはしっくり来なかったのでしょう。

20代だった私は思いっきり彼にキレました。彼は日本で食器をすすぐように蛇口からお湯を出しっ放しにして、タンクのお湯を全部使ってしまったのです。私がシャワーを浴びる時には水しか出なくなっていました。

誰にでも間違いがありますが、やはり、「やるな」と言われることはしない事です。何かしら理由があります。もし、理由を聞きたいのなら、聞けば良い訳ですが、「やるな」と言われたら、まず、その指示に従う事です。それがその家庭のルールなのですから。

こういうことも今では地球の歩き方なので書いていると思います。最低ここであげた事は、事前に確認して欲しいと思います。

また、ホームステイ先の人達が日本の生活を知っていると思わない事です。日本の事は全く知らないと仮定して接して下さい。日本(Japan)と言う言葉は知っていても、日本のことを知っているかどうかは別の話です。本当に日本の知名度は低いです。

さて、いくら本で読んでも限界があります。いくら、違いを聞いても、カバーしきれないと思います。相手が日本のことを理解しているという期待はまず裏切られるでしょう。

それでは問題を起こさないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

ホームステイを再認識する

当たり前の事を言うようですが、ここで再認識して欲しいのです。

留学といえば、ホームステイ。語学留学でもワーキングホリデーでも、長期留学、短期留学に関らず、最初はホームステイから始める方が多いと思います。

このホームステイであなたの留学の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。特に短期留学の場合は、ホームステイ先とうまくいかなくても新しいホームステイ先に変更してくれるかどうか分かりません。

また、長期留学でもホームステイ先の変更はよほどの事がない限りなかなかしてくれないでしょう。また、変更したい時に都合よく新しいホームステイ先が見つかるとは限りません。

読み進める前に次のことをしっかりと覚えておいてください。

* ホームステイ先の変更はよほどの事がない限り不可能である。

ホームステイは○回まで変えることが出来ます。

そんなうたい文句があるとすればちょっといかがなものかと思います。

3ヶ月の滞在で3回も帰ることが出来るわけはないでしょう。

現実的に考えても無理に近いと思います。ですので、あまり期待はしないでおきましょう。

ホームステイでのすごし方と言ってもあまり構えないで下さい。

あなたが友達の親御さんの家に泊まりにいくことを考えれば大体どう振舞えば良いか分かると思います。

日本でもしかも、同じ町に住んでいる友達の家でさえ、あなたの家のルールとは違う点が多いと思います。

当たり前のようですが、頭で分かっていてもなかなか対処できないのでホームステイのホストとの間に問題が絶えないのです。

* 自分の家の常識を他人の家の常識に当てはめない

今回のメインレッスンでした。