Category Archives: ホームステイ

問題に意識をシフトさせましたか?

What’s the problem?とあなたはホストに問いかけました。そうするとどうなると思いますか?

本題に入る前に、ここでなぜ他の言葉を使わないのかあなたは疑問に思われるかもしれませんので、ご説明します。どうしても反射的に聞いてしまいがちなことで、

なんでそんなに起こっているの?

なんでそんなに声を荒げているの?

何?何?何(と連発する)

等があります。

どの質問も問題を解決する方向に「直接」導いてくれない可能性があります。「What’s the problem?」ほど直接的に問題に相手の意識を移行させる事ができる言葉ではないですね。

ここで注意して欲しいのは、「What’s your problem?」と言っていないことです。「the」を「your」に置き換えるだけで非常に攻撃的になってしまいます。「お前の問題はなんや?」と言っているのです。「こちらには問題はない。お前の問題だ。お前の問題はなんだ?」このように受け止められてしまうかもしれません。

ここではこの点に特に注意して下さい。

さて、本題に戻ります。「What’s the Problem?」と相手に問いかけるとおおよそ、「The problem is…」と返って来るでしょう。または、非常に端的に何が問題か述べてくると思います。

よっぽど小難しい人や感情的な人でない限りここで問題が明確になるはずです。そして、ここであなたには頑張って欲しいのです。

できるだけ、ここで相手が言っている事を理解して欲しいのです。

もちろん、理解できなければもう一度聞いて下さい。聞きなおすことは決して悪いことではありません。また、相手を理解しようとしている態度は問題解決に際して非常に大事です。

この段階で理解できなければ、後日改めて、相手が興奮していない時に聞くことです。「理解」が目的です。決して振りをしないで下さい。振りをするとさらに問題を悪化させるだけかもしれません。

相手がどうしても興奮状態から抜け出せず、早口で話す場合、このように言って下さい。

「I tried to understand what you are saying but it is too fast for me to understand you. If it is ok with you please tell me again later?」

さて、ここであなたが相手の言っている事を聞き取れたとします。ここから、あなたにはちょっと頑張ってもらうことになります。

  

問題は何?

Whats The Problem英語でまくし立てられるとどうして良いかわからないと思います。当然英語などの現地の言葉に慣れていない時期などにまくし立てられるのですから分かるはずなどないのです。

相手はあなたの語学力などお構いなしにまくし立ててくるでしょう。最も、これが最悪のケースとしてお話をしています。最悪のケースでなければ、特に問題ないわけですから。

欧米人は非常に感情的です。「物事をはっきり言う」という事で日本では欧米人のこのような態度は非常に肯定的にとらえられています。しかし、日常生活レベルで言うと、非常にわがまま、感情的だと言っても過言ではないでしょう。物事をはっきり言うのは、このような背景があるからかもしれません。

会議やディベイト、議論の時に物事をはっきりいう事は大切でしょう。しかし、日常生活でこればかりやってしまうとわがままだけになってしまいます。自分の意見だけをごり押しする事、これはわがままとしてとらえられるのは、日本でも同じです。

相手は感情的に訴えかけてきますから、あなたは冷静に対応して下さい。相手は感情的。いきなりまくし立てられるとビックリするし、緊張するでしょうが、冷静さを保って下さい。できるだけ、相手の言っている事を理解するようにして下さい。

しかし、ここで容易にうなずいたり、分かった振りをするのはやめましょう。まくし立てられるととりあえず分かった振りをしてしまいがちです。気持ちは非常に分かります。しかし、ここでは冷静に相手の言っていることを理解する事を第一に考えて下さい。

ホームステイでのトラブルは誤解から始まると申し上げました。ここで分かった振りをすると下も子もありません。分かった振りをするくらいなら、相手の言っている事がわからないという事を相手に分かってもらう方がよっぽどましです。

さて、相手があなたに何かを言ってきている。何か起こっているようである。感情的になっているのでいまいち何が問題なのか分かりません。そこでこう言って下さい。

What’s the problem?

これで相手の意識を問題のみに集中させます。

もともと問題をしっかりと明確に述べてくるホストファミリーに対してはこれを使うとかえって相手の感情を害してしまうかもしれません。問題がはっきりしている場合にはここは飛ばして下さい。

What’s the problem?

とあなたは言いました。次はどうなるでしょうか?

  

ホストファミリーには期待しない

さて、先入観を捨てました。これであなたとホストファミリーは何の先入観もなく過ごせる事ができ、あなたとの間に発生するだろう問題も最小限に抑える事ができます。

と言いたい所ですが、そんなに簡単ならば、人種差別などもうとっくの昔になくなっているはずです。これからが本格的にどうすれば良いかお話していきます。

あなたの心の準備(先入観を無くす)は整いましたか?まず、これから始めて下さい。そして、新しい事や自分の理解を超える出来事を自分の物差しで計ることを今すぐ辞めて下さい。あなたの物差しは外国に行くとあまり役に立たなくなります。

さて、いくら自分のことを相手に伝えたところで、相手があなたの事を100%理解する事はありません。これは日本人同士でもそうですから、異なる文化を持つもの同士理解しあうことは大変です。

ですので、あなたの事を相手が分かってくれるという期待は今後一切持たないで下さい。また、日本人同士のように空気を読んで相手の意思を察する事などないと思って下さい。

非常にネガティブな言い方に聞こえるかもしれませんが、相手に期待する心を持ち続けることは、あなた自身を傷つける事にしかなりません。辞めて下さい。

今から話す事は傾向です。全てのホストファミリーに当てはまるかどうか分かりません。主に欧米人(欧米に長期にわたりすんでいる外国人)に共通する事を書きます。それをホストファミリーと言う状況に当てはめていきます。

問題が起こった時、予想されるホストが取る態度

(万国共通かも知れません(笑))

・ 声を少々荒げて名前を呼ぶ

・ あなたが悪いという前提で話を進める

・ 威圧的な態度を取る

・ 早口でまくし立てる

・ 自分が話し終わったらその場を去る

あなたの口を挟む間はほとんど存在しないでしょう。やさしく教えてくれるホストだったら、本当にありがたいと思って下さい。

どんな事を言われても、個人的にとらないようにして下さい。あなた自身を攻めているのではなく、その国の文化を知らない事を攻めているのだと思って下さい。そうでないと、あなたの精神が持ちません。

あなたは、「間違うのは当然」という心持ちでいて下さい。しかし、そういう態度を見せると攻撃的態度と相手は取るかもしれません。見せるのではなく、心の中でそういう気持ちを持っていて下さい。これは、あなたが精神的に追い込まれる事を防ぐためです。

相手のいう事を聞く時は、申し訳ない態度でしっかりと相手の言うことを聞いて下さい。

あなたの心の準備は出来ました。

次にあなたはどうすれば良いと思いますか?

もう1度、ホストとの問題が起こる原因を申し上げます。

それは、誤解です。もし、誤解で相手が起こっている場合、誤解を晴らさないとあなたとの関係は悪くなるかもしれません。

さて、あなたはどうすれば良いのでしょうか?