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ホームステイ: 直ぐに誤らないで

ホストの人が怒っている理由が分かりました。ここではシャワーの例を使います。ホストの人が怒っている理由は、あなたがシャワーを使うと床がビショビショになるということでした。

ここで、直ぐに誤って、次から気をつけると言っても良いのですが、問題の解決にはならないですね。あなたのシャワーカーテンの使い方が悪いのかもしれません。

ここで必ず問題は自分の行動にあるということに結び付けて下さい。ホストにその事は言わなくても良いです。以下のように考えて下さい。

あなたが異文化の中にいて、その異文化の習慣、慣習を知らないから問題が起こる(起こった)のかもしれない。

だから、教えてもらおう。

と言うことで、自分のシャワーの浴び方があっていると思っても、相手に教えを請う事を忘れないで下さい。これは全てに共通しています。私は今でも妻に対して教えを請う事を忘れません。

なぜなら、私の妻は生粋のアメリカ人ですので、私にとっては毎日がホームステイ状態なのです。毎日が異文化摩擦です。ですので、口論や険悪な雰囲気を避け、円満な家庭を保つために「教えを請う」態度は忘れないようにしています。

問題解決のための意見交換と口論は全く違うものですので、口論になりそうだと意見交換に移行するようにしています。どうするかと言うと、このテクニックを使うわけです。

今回の例の場合、「シャワーの使い方を教えて」と言えば良いでしょう。

(Can you please show me how to use the shower?)

もっと具体的には、

(Can you please show me how to use the shower curtain?)

シャワーカーテンの使い方を教えて下さい

で、問題は解決するでしょう。

そして、最後に、

○○,

I am sorry that I get the floor wet when I take a shower.

Next time I will use the shower curtain properly so the floor will not be wet.

と言いましょう。○○は、相手の名前を入れて下さい。

まず、問題について詫び、そして、次にどういう風にするか相手に告げて下さい。そうする事によって、お互いに問題が解決した事がわかりますね。

ただ単に誤るのではなく、

どんな問題について誤っているのか?

次にどうするのか?

をしっかりと相手に伝えることが大事です。

常に問題に意識を持っていくことを忘れないで下さい。あなたの意識と相手の意識は常に問題に向いている事が重要です。そのためにも自分を常に冷静に保つ術を身に付けて下さい。

  

よし、問題は分かった・・・で?

シャワーの例を使ってみます。

「あなたがシャワーをしたらいつも床がびしょびしょに濡れているのよ」

(The floor is always wet after you take a shower.)

「Are you saying 私のシャワーの浴び方が悪いから床がびしょびしょになる?」

(Are you saying that because I don’t take a shower properly the floor is always wet? )

ここで、相手が「Yes」か「No」と言ってくるでしょう。

NOと言ってくれば、また、自分の言葉で言い直して下さい。相手の言っていることを理解する。相手の言っていることを理解していなければ、誤解されたままですので、この作業は怠らないで下さい。

さて、この聞き直しで大事な事は、必ず疑問文で聞き直すということです。どういうことかと言いますと、

「You are saying」

と言ってしまう人が非常に多いのです。

相手に聞くことが大事なのです。もちろん、文章の最後を持ち上げる事で、相手に答えも求める「口調」にはなります。しかし、ここで大事なのは、あなたは相手に相手が言った事を自分が理解したかどうか「問いかけている」と言う姿勢を相手に伝えなければなりません。

ちょっとの事ですが気をつけて下さい。

「Are you saying…」の後は、相手の言った事を繰り返さないで下さいと申し上げました。ここで繰り返さないようにするための秘訣は、相手が怒っている本当の問題は何か?を考えて下さい。

シャワーの例で言いますと、床がびしょびしょになる事が原因なのか、それともあなたがシャワーの後しっかりと床を拭かない事が問題なのか。ひょっとすると、びしょびしょになる事が当たり前で、床を拭く事がその家のルールかもしれません。それをあなたが知らないことが問題なのかもしれません。

問題はどこにあるかわかりません。ですので、常に考えるようにして下さい。

相手が「Yes」と言うと問題解決のために一歩前進したわけですね。そこで、問題を解決するために必要な事は何だと思いますか?

  

こういうことなのかな?

What’s the Problem?

とあなたが聞くと、相手は問題をあなたに説明します。

オッケーです。問題が分かりました。

おーそれが問題だったね。ゴメンゴメン。今度から気をつけるよ。

で、終わってはいけません。

必ず相手に聞き返して下さい。聞き返すといっても、

「もう一回言って」など言ってはダメです。ここで重要なのはあなたが相手の言っている事を理解

した。この理解で良いか?と言うことを聞き返すわけです。

どういう風に聞き返すのでしょうか?

Are you saying・・・?

から始めます。

「Are you saying that・・・・?」と聞きなおして下さい。「・・・・」の部分は相手があなたに説明した問題の部分です。ここで大事な事は、相手の言った事をただ単に繰り返さないという事です。

相手の言った事をただ単に繰り返すだけだと、あなたが相手の言っている事を聞いてはいるが理解しているかどうかは分からないです。「・・・・」の部分では相手が説明した問題をあなたの言葉で繰り返して欲しいのです。

例えば、相手が

「あなたがシャワーをしたらいつも床がびしょびしょに濡れているのよ」

(The floor is always wet after you take a shower.)

と言ったとしましょう。

これを「Are you saying 私がシャワーをしたらいつも床がびしょびしょに濡れている?」と言ってしまうとただ単に相手が言った事を繰り返しているだけですね?

そこで、

「Are you saying 私のシャワーの浴び方が悪いから床がびしょびしょになる?」

(Are you saying that because I don’t take a shower properly the floor is always wet? )

と聞いて下さい。

ここでは問題を解決しようとしているわけです。もっと的確に言うと、誤解をなくす作業を行っているわけです。ですから、あなたがしっかりと問題を解決しようとしている姿勢をうかがえるような聞き返しをして下さい。

このシャワーに関する問題は、結構あるのです。日本のように風呂場がない欧米と日本のシャワーの浴び方は違ってきます。今はそうでもないのかもしれませんが、一昔前の私は良く分かりませんでした。で、床がびしょびしょになったこともあります ^^;

と、いうことで相手が言った事を必ず自分の言葉に直して聞き返して下さい。