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自分の意見を述べる時には・・・

ホームステイを紹介した業者が「そのホームステイはちょっとおかしいですね」となれば、当然、ホームステイの変更をしてもらえば良いと思います。しかし、そうコロコロホームステイも変更は出来ないでしょう。

また、あなたがおかしいと思う事がその国の文化特有な事だとしましょう。そうなると、やはり、付き合っていかねばならないのです。しかし、自分がどうしても受け入れられなかったらはっきりと言うしかないですよね。

前回紹介したホストが自分の部屋に勝手に入ってくる事を例に取ってみましょう。プライベートを尊重する事が当たり前だと思っているあなたには青天の霹靂(へきれき)です。

いきなり、「勝手に入らないで下さい!!」と怒鳴り散らさないで下さい。ここは冷静に

「あなたが私の居ない時に私の部屋に入っていると分かった時、私は非常にショックを受けました。」

と、話を切り出して下さい。そして、入らないで下さい!という事を強く表に出すのではなく、

「入る必要がある時は前もって教えてくれませんか?」と言う風に相手に申し出て下さい。

相手には、「ここは私の家よ!」と言う切り札が残っていますね。ですので、オプションをこちらから出す事によって切り札を封じてしまうという作業をここで行っています。

それでも、いつか、「ここは私の家よ!」と言う態度で出てくれば、あなたの意見をしっかり述べて下さい。

私の意見では、ここはあなたの家でもこの部屋はあなたが私の部屋として私に割り当ててくれた部屋です。私の文化ではそのような事がなかったので非常に困惑しています。」

自分の意見を言う時には気負わず、怒らず、毅然とした態度で自分の意見を述べて下さい。あなたには自分の所持品等を守る義務があります。

さて、今回は流れを掴んでいただくために日本語ばかりで紹介しました。次は英語で本格的に紹介します。

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相手がおかしいとなった場合どうするのか?

さて、相手がおかしいとなった場合、どうしましょう?当然、そのホストファミリーを紹介した業者も「それは変だ」と言うことになった場合ですね。

ここで大切なのは、業者は一番後に聞くということです。業者を信用していないというわけではないですが、やはり、商売です。「文化の違い」で押し通してくる可能性もないわけではないです。ですから、業者の意見は一番後に聞いて下さい。

業者が「それはおかしい」となれば、当然、ホストファミリーを変えてもらいましょう。どうしても業者が「それは文化です」とごり押しで来るなら、現地の人、学校の先生などその国の人に業者の事務所に付いてきてもらいましょう。そうすれば、業者はごり押しは出来ないです。

どうしてもおかしいという行動に付き合う必要はないです。貴重な時間は返ってきません。あなたの将来を変えることが出来る留学ですから。

しかし、ちょっとおかしいと思っただけで、あちらこちらに意見を求めるもの異文化に身をおく者にとってちょっといかがなものかと思われますので、ある程度様子を見て下さい。もちろん、モノによります。セクハラなどは、絶対に我慢しないで下さい。

例えば、あなたの留守中にあなたの部屋に入っているようである。それは気持ち悪いですよね。私の子供の時は母親が私の居ない時に部屋に入るのは普通でしたが、今はどうでしょう。同じ日本でも時代と場所でかなりの違いがあるでしょね。

しかし、ある程度大人になってから、ホストとはいえ、他人に部屋をうろつかれたくないと思います。そういう時ははっきりと言った方が良いです。それはお互いのためでもあります。

自分の意見を述べる。これは留学生にとっては非常に困難だろうと思います。自分の意見を述べるにもしっかりとした意見として感情的にならず、的確に問題を述べる必要があります。

そのためにどういう切り出し方をすればよいか、探っていきたいと思います。

  

第三者の意見を常に聞きましょう

これまでどのように問題を解決するかをお話しました。最終的にこちら側が誤るシナリオでしたが、日本の常識を持ち込むことによって誤解を招く事が多々ありますから、そのようなシナリオにしました。

しかし、そればかりではないですよね?必ずしもこちら側がホスト側の文化を知らないから、または、こちらの文化を持ち込んだから問題が発生するわけではないです。

そのホストファミリーがどう考えてもおかしい事があります。

しかし、ここで独りよがりにならないで欲しいのです。なぜなら、あなたの物差しで「おかしい」と判断してもその国の物差しでは「常識」と言うことがあるからです。

では、「おかしい」と思った時にはどうすればよいでしょうか?

第三者の意見を聞きましょう。それも1人や2人ではありません。同じ日本人の留学生に聞いて見ましょう。他の国出身の留学生にも聞いて見ましょう。そして、「やっぱりどうもおかしい」となれば、語学学校の先生達に聞いてみましょう。

それから最後にそのホストファミリーを紹介した業者に今度は聞いてみましょう。

ここで私はずっと「聞きましょう」と書いています。そうなんです。ここで「文句」になってはいけないのです。

「うちのホストはこんなことするんや。なんか気持ち悪いねん」

と言ってしまうとどこでどういう風にホストの耳に入るか分かりません。ですので、「これは文化の違いかな?」くらいの聞き方が良いのです。そうすると「それはおかしい」とか「それはそうだよ」と言うような意見が自然と出てきます。

あくまでも、「文化の違い」としてあなたが抱えている「問題」の事を聞いて下さい。この時点であなたのホストに問題があるかどうかはわかりませんので、「オレのホストとってさー、ちょっとおかしいと思うんだよね」と言う事はやめて下さい。

ここで注意をして欲しいのは、同じ日本人留学生だけに聞いて判断をする事です。これは非常に多いです。同じ日本人だと当然同じ文化は背景を共有していますから、おかしいと思う事もほぼ同じなのです。

ですので、あまり意味がないのです。

ここで重要なのは、その国でも「おかしい」のかその国では「普通」なのかです。だから、語学学校の先生やその国の人に聞くことを忘れてはいけないのです。

この点をしっかりと抑えて下さい。