今まで「ホームステイのススメ・シリーズ」に書いたおさらいのつもりで読んで下さい。ホームステイに限った事ではないですが、業者に頼んだからといって、ホームステイ先とあなたが仲良くなる保証はないのです。
例えば、あなたが国内旅行するとしましょう。移動の手配をして、宿泊先の手配をする。これは非常に一般的な行動ですね。そして、何もかもパックになっているツアー旅行にするとします。これをベースに留学を考えて欲しいのです。
全く当てはめるわけではないですが、似ていますよね。業者と言うのが旅行会社です。旅行会社は交通の手配をします。そして、宿泊先の手配をします。当然、その旅行会社の人は自分が扱っている交通手段や宿泊先の全てを利用した事がある訳ではないです。
留学業者が扱っている語学学校に通った事があるか?扱っているホームステイに実際にホームステイをした事があるのか?そう考えてもらうと、非常に分かりやすいと思います。
そう考えてもらうと、ホームステイをもっと身近に感じてもらえるのではないかと思います。業者が扱っている、または、業者が「うちのホームステイは評判が良い」と言ったからと言って、ホームステイが快適になる事はないのです。
あなたが5つ星ホテルに泊まっても、あなたが経験する宿泊と他の人が経験する宿泊では、まるで違うホテルに泊まったかのようにその評価が違ってくるかもしれません。また、当然、そのような事があっても全くおかしくないのです。
私は、業者を保護したくてこういうことを言っているわけではありません。あなたにもっと留学を客観的に見て欲しいと思っているので、この用に発言をさせていただいています。
「業者が言ったから、業者に頼んだから」安心。そんなことは絶対なく、業者はあなたを現地に結びつける旅行代理店なのです。そのことをしっかりと頭に入れて、冷静に判断して下さい。
ホテルなど泊まってみないとサービスはわかりません。ホストファミリーもそうです。しかも、業者には良い顔をして、あなたには辛く当る。そういうことも考えられるでしょう。
当然、ホストファミリーはホテルのようなサービスはしてくれません。おもてなしをしてくれるなどと言う期待も捨ててください。
ホームステイは、「異国の家に泊まらせてもらって、異文化を体験する」ことを元々目的としたものだと思います。異国の文化を体験する事は、当然、辛い事を含んでいます。
本書で申し上げたように、どう考えてもおかしいという行動以外は、どんな家に割り当てられようと、それは異文化なのですから、受け止めて欲しいと思います。
そして、そこからあなたがどう振舞うか。そして、あなたは、そのホストにどういうような影響を与える事ができるのか?これを考えてください。
ホームステイをしたからといって、相手から全てを与えてもらおうとせず、自分が与え、そして、相手から沢山の事を引き出す。そういうつもりで自分のホームステイ、自分の留学を築き上げて下さい。
どんな状況でもあなたが主役です。他人に頼るのではなく、まず、あなたがどうすれば置かれている状況を変える事ができるのかを考えるようにして下さい。
あなたのホームステイ、あなたの留学です。あなた次第でどうにかなる事が多いです。それを感じて欲しいと思います。
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