Author Archives: hiroimafuji

ローカルで小さな学校

Anderson University

Anderson Universityは、生徒数2300人前後のプロテスタント の大学です。ですので、当然、大学生、先生はプロテスタントです。しかし、大学院の生徒はプロテスタントでなければならないことはありません。現に私はプロテスタントでもなんでもありません。また、勧誘されることなんてないので心配しないでください。

このような大学では、大学生はプロテスタントなり、何々宗なりでなければならないと明確にしておりますが、ない場合も宗教に関する大学では、その宗派の方が通学する事が普通です。

大学院に関してはあまり気にする必要はないです。また、気になるようでしたら、相手先に聞いてみれば良いです。日本の大学でちょっと例えると、龍谷大学は仏教系だけども、「生徒は仏教でなければならない」ということは決してない。こういうことです。ですので、あまり気にしないで良いと思われます。

このような小さな大学でのメリットは、

 学費が安い

 英語の環境が完全にできあがる

 友人ができやすい

 融通が利き易い 

などがあげられます。この長所はそのまま短所になる可能性があります。小さいだけに上記の長所が出てくるのですが、小さいから

 友達作りに失敗すると、疎外感を強く感じる

ようになるかもしれません。これは日本の都会といなかを比較することに似ていますので、わかりやすいかと思います。村八分と言われるように、村のように小さなコミュニティーでは一度はじかれると、再び受け入れて貰おうとするとかなりの努力が必要になります。

逆に都会だと、小さなコミュニティーでへまをしてもまた違うコミュニティーを探すことができ、また、人間の絶対数が大きいのでそんなに疎外感を感じることはないでしょう。

この辺は留学するしないにかかわらず、どこでもあなたの人間性が良ければ、懼れるに足らない事です。あまり深く考えないようにしてください。

留学会社はぼったくり!?

留学会社は本当にぼったくりなのでしょうか?

通常、商売は仕入れ値に対して、平均粗利益率 (利益上乗せ率)が約30%となっています。

しかし、これを元々単位が違う留学に適応すると、たとえば、100万のプログラムがものが130万になってしまう。どう見てもぼったくりに見えてしまう。しかし、これは100円のものを130円で販売するのとなんら変わりないのです。

30円と30万では全く違います。しかし、%は何ら変わっていません。そこで、もっとつっこんでみます。

国には物価の高い国と低い国があります。たとえば、イギリスとニュージーランドでは物価は基本的に違います。イギリスの方がはるかに物価が高いです。そこで、イギリスの粗利益率を高くしてしまうと、プログラム自体が激高になってしまう。

だから、物価の安い国の粗利益率を上げることにより、平均粗利益率を上げているプログラムも存在しているわけです。

これがぼったくりにはいるかどうかです。

基本的に会社というところは、非営利団体では無いので、儲けを生まなければ存続できません。また、海外のやりとりなどをお客様に変わって行うわけですから、お金はある程度かかります。

留学会社を含む会社というところは広告を出します。たとえば、ヤフーなどでトップに掲載してもらうとなると膨大な金額を取られるということです。

会社というところは、利益を生まなければならないところですから、それなりの上乗せは必然的にあります。

あなたに必要な事は、会社側の価格設定をどうこう言うことではなく、本当にそれだけの価値があるかどうか見抜く目を養うことなのです。

参考に留学に実際にかかる費用を書いておきます。

「実際に留学にかかる費用は?」

海外生活に掛かった生活費(1年)は、学費(正規留学)込みで

ニュージーランド: 学費約60万+生活費約40万=約100万 

(1993~1999年平均 NZ$1=約¥60) 2006/03/06現在 NZ$1=約¥77.55。15円ほど我々には不利になっています。

アメリカ: 学費約40万+生活費約120万=約160万 (2005-2006)

* アメリカでの学費は、3分の2の学費免除だったので、1年で約40万になりました。そうでなければ、1年で学費は約120万になります。

* 生活費は食費、家賃、光熱費です。

これはルームシェアの場合です。ホームステイだともっとお金はかかります。

単純計算で、免除がなかったならば、アメリカでの生活には最低240万必要です。ビザ申請に必要な残高証明は300万あれば、問題ないでしょう。

海外生活でかかる費用は、為替によって変動するので、この辺はその時々の経済状況次第です。

・・・・結論

結局は日本で生活しているよりかは多少物価が安くなるだろうけども、大差はないということです。

外食をすれば高く付く。町中に住めば高くなる。

こういった事はほぼ世界共通です。

参考 学生に対する経済的支援の現状と課題(説明資料)http://tinyurl.com/qavbt 

一年に学費が120万。それにどれだけ上乗せすればぼったくりなのでしょうか?

そういうことよりも、どれだけの価値があなたの留学にあるのか、また、そのプログラムにあるのか、まず、そこをしっかりと冷静に考えてみてください。

ローカルほどお得?

さて、このような小さな学校であると比較的お得に自分の望んでいることを手に入ることが可能になります。このような情報は残念ながらYahoo!やGoogleのような検索エンジンの上位に来るのは稀でありますし、現地に住んでいなければ、なかなか触れることのない情報かも知れません。

有名校を探すのは当然のことでしょう。日本に帰国して就職するならばなおさら名の通った大学の方が良いに決まっています。しかし、オックスフォードやスタンフォードなどの大学でない限り、日本ではどの海外の大学もあまり知られていないでしょう。

しかし、大学院卒業後は、アメリカの場合、Optional Practical Training(OPT)と言う制度があり、給与を貰って12ヶ月働く事ができるメリットがあります。インターンと思って貰えればよいです。そうすれば、日本で有名だろうが無名だろうが、あなたの経験値はあがります。

そう考えるとローカルでも全く問題なくなるでしょう。大学院で学んだ知識をOPTを使って十二分に生かしてアメリカで活躍する。そう言う人がかなりの割合でいることをここに述べておきます。

ローカルな学校、メジャーな学校。何を選択するかは本人次第ですが、どちらの学校にも共通して言えるのは、レベルは決して下げようとはしません。特に私立の小さな学校はひとたび悪評が流れると大打撃を受けてしまいます。ローカルなだけに世間体には敏感に反応するといっても良いでしょう。

質の悪い学生を輩出すると致命的ですので、この辺はしっかりと気を配っているところが見え隠れします。その辺りは評価できるでしょう。