剣道と英語

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今回はちょっと違った切り口で・・・

13連覇ならず・・・

2006年12月。

第13回剣道世界選手権が台北で行われました。
12回連続で優勝している日本。
13回目の優勝の夢は準決勝で見事打ち砕かれました。

決勝は韓国とアメリカで行われ、韓国の初優勝で幕を閉じました。
日本は準決勝でアメリカに負けました。
負けるなら韓国に負けると思っていたのですが・・・

こんな日が来るとは思っていました。
世界全体のレベルが上がり、過去数回の決勝で日本は韓国にギリギリで
勝っていたのです。

この負けは日本にとっては痛いでしょうが、これは日本が望んだ事なのです。
日本剣道界が世界を見始めた時点で、日本が敗れる道を選んだのです。

それが国際化ですね。

日本が敗れない唯一の方法、それは、世界進出をしないということだった
のですが、してしまった以上、この敗北はすでに予想されていたのです。

また、日本国内の全日本選手権でも連覇が難しい剣道の世界。
現在唯一2連覇を果たしているのは宮崎正裕先生のみ。
しかも、彼は2回(だったかな)連覇を果たし、合計6回の全日本優勝を果たしています。

剣道が世界選手権を開催して36年目にして日本の連覇が阻まれました。
それだけ剣道の普及が遅かったと言っても良いでしょう。

これから日本は日本らしい本来の剣道をしていって欲しいと思います。
それが文化を守るということだと私は思っています。

世界が剣道に求めるもの。それは強さだけではなく、その伝統を守った剣
道を披露する事だと思います。

これを英語にたとえて話しますと、

「英語は話せるけれども、友達がいない。」

要するに、英語が話せるからと言って外国に友達が出来るわけではないの
です。それは一つの要素として持っておいて有利にはなりますが、それが全
てではないですね。

英語を使ってあなたが何をしたいのか、これが、一番必要な事です。
あなたと言う人間を世界にアピールする事を始めた以上、あなたが好む、
好まないに関係なく、他の外国人と比べられます。

そこであなたに要求されるもの、それは、ただ単に英語能力ではないので
す。あなたと言う人間の中にある、伝統と文化。すなわち、人間性が問われ
るのです。

武徳会の剣道主任教授だった内藤高治範士が昭和天覧試合開催決定の
際に、「日本の剣道は滅びた」とおっしゃったと記録にあります。剣道は勝っ
た負けたを競うものではないと。

今回日本が負けたからと言って日本が弱いというわけではないでしょう。
先に書いたように、世界に剣道が普及してきたという事です。
喜ばしい事です。

英語もそうです。英語を話せる日本人が多くなってきました。
英語と言う技術を使いこなせる人が多くなってきました。
これからは中身(伝統、文化、人間性)の時代でしょう。

今回は日本の文化、剣道と英語の共通性を斬ってみました。

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2006年12月24日より抜粋

6 thoughts on “剣道と英語

  1. poporobot

    ごぶさたしています。

    久しぶりにモテる留学にやってきたら、私が最近つくづく思っていたことを文章にして下さってる!縁を感じました。(笑)

    100%同感です。英語は道具であって、使う人によって生かされるかどうかは決まりますもんね。人間性を磨くことの方が大切。うん、うん、本当にそう思います。

    Reply
  2. まーちゃ

    ついに日本のお家芸剣道も・・・

    悲しいね。

    世界大会を行うそもそもの目的って、

    剣道を広めるため??

    ってか、リーダーが大会に出たのかと思った!

    Reply
  3. HiroImafujiDotCom

    poporobotさん、

    お久しぶりです!元気でした?あと1ねんなんですね、大学。がんばってくださいね!

    「術におぼれる」という言葉もありますが、英語、英語とその道具に気を取られるばっかりに大事なことを忘れる事が多々あります。この辺が本当に最近気になるんですね。

    本当にpoporobotさんとは縁があるようです(笑)

    Reply
  4. HiroImafujiDotCom

    まーちゃ、

    オレは出ない。出るとしたら日本代表。けど、絶対無理!

    世界選手権ってか、試合と言うものはそもそも日ごろの練習の成果を自己確認するもの。だから、剣道を世界に広めるためと言うよりも、世界の剣道家に自己鍛錬の成果を試す場を提供したと思った方がよいかもね。

    そして、剣道を通じて世界が一つに繋がるという思いもあるのかもしれない。

    「交剣知愛」と言う言葉もあるんだけども、剣を交えるもの同士、お互いを理解し、尊敬しあう。これが世界選手権の目的かもね。

    Reply
  5. あちたま

    剣道もそのうち、オリンピック競技になったりするのかな?

    世界に広がるのは良いけど、柔道のカラー胴着みたいに変な方向に流れるのはいやだなあ.

    こういう考え方は狭いのかしら...

    Reply
  6. HiroImafujiDotCom

    あちたま、

    オリンピック競技にはならんでしょう。

    なったらなったで、国からの援助などが出て競技者には非常にプラスに働くだろうけども、あちたまの言うとおり、カラー道着などが出てきて主導権を握られる恐れがあるからね。

    諸刃の剣って奴ね。

    Reply

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